ARTICLE / CHAPTER 08
AIは、考えているように見えることがあります。
いま何を扱うか
この記事では、「続きを当てる遊び」を手がかりに、AI が何をしている機械なのかを入口から整理します。
扱うのは次の3つです。
逆に、数式や個別モデルの細かな比較までは扱いません。
AIは、何を当てている機械なんだろう?
まずは、次の一手を当てる遊びだと思ってみてください。
AI は、人の心をそのまま持っているというより、前にある並びから次に来そうなものを選ぶ計算のしくみです。
文章なら次の言葉、画像なら次の形や色、音声なら次の音の流れを、それまでの例を手がかりにして出していきます。
だから「何でも分かっている存在」と見ると期待がずれやすいです。
得意なのは、たくさん見た並びに近い続きを出すことで、まったく同じように人の理解を持つことではありません。
学習したというのは、何を覚えたということ?
次に、育ち方を見ます。
学習 は、たくさんの例を見せながら、どんな続きが出やすいかを少しずつ調整していく過程です。
その調整の結果として中に残る、答え方のくせを持った本体が モデル です。
同じ AI という言葉でも、どんな材料で学んだかが変わると、答え方の感じもかなり変わります。
だから賢そうかどうかだけでなく、「何を見て育ったか」を気にすることが大切になります。
アシスタントとエージェントは、どこで分かれるの?
最後に、使い方のちがいを見ます。
アシスタント は、呼ばれた時に答えたり手伝ったりする、窓口に近い形です。
質問に返事をする、文章を整える、候補を出すといった、その場で手を貸す役目が中心になります。
それに対して AIエージェント は、目的に向かって次の手を選びながら、道具を使ったりやり直したりして進む形です。
どちらも AI を使っていますが、毎回人が流れを握るのか、それとも機械が数手先まで進むのかで役目が分かれます。
便利さが増えるほど、どこまで任せるかを決める大切さも大きくなります。
つまずきやすいところ
- AI は人と同じように理解していると思ってしまうが、多くは続きを当てる計算として動いている
- 学習を一度したら何でも正しくなると思ってしまうが、学んだ材料が偏れば答えも偏りやすい
- アシスタントとエージェントは同じ言いかえだと思ってしまうが、どこまで自分で進むかが違う
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