ARTICLE / CHAPTER 01
電気って、見えないのに、どうして「流れる」と言えるんでしょう。
いま何を扱うか
この記事では、電気を「何か特別なもの」ではなく、流れとして使うしくみとして見ていきます。
扱うのは次の3つです。
逆に、細かい計算式や発電所のしくみまでは扱いません。
電気は、何が流れている話なんだろう?
まずは、水の流れにたとえると見通しがよくなります。
電気は、箱の中にしまってある物そのものというより、線の中で小さな粒が動けるようになっている状態だと考えると分かりやすいです。
その粒がまとまって進むと、明かりがついたり、音が鳴ったり、計算が進んだりします。
ただし、粒があるだけでは流れません。
水が高い所から低い所へ動くように、電気にも押し出す差があるときだけ流れます。
専門語ではこれを電位差と言いますが、入口では「流れを作る高低差」くらいのつかみ方で十分です。
電池とコンセントは、何が同じで何が違うの?
次は、流れを作る入口を見ます。
持ち運べる高低差の入れ物が 電池 です。
中に用意した差で粒を押し出せるので、外の配線がない場所でも機械を動かせます。
一方の コンセント は、家の中を回っている大きな流れの受け取り口です。
自分で差を作るというより、外から来ている流れを必要な所へ渡す窓口だと思うとずれません。
どちらも「流れを使える形で渡す」という役目は同じです。
違うのは、持ち運べるか、長く安定して使えるか、一度にどれくらい流せるかです。
回路がないと、どうして動かないの?
流れがあるだけでは、機械はまだ思いどおりには動きません。
どこを通し、どこで止め、どこで分けるかという道筋が必要です。
その道筋を作っているのが 電子回路 です。
回路は、水路のバルブや分かれ道のように、流れ方を調整して部品ごとに役目を分けます。
豆電球が光るのも、スマホが計算するのも、元をたどれば「この順で流す」と決めた回路の働きです。
電気だけでは材料までで、回路が入ってはじめて機械の動きになります。
つまずきやすいところ
- 電気は「たまっている力」だけだと思ってしまうが、実際には流れと差の両方を見る必要がある
- 電池の中に電気そのものがぎっしり入っていると思ってしまうが、正確には流れを作る差を用意している
- コンセントにつなげば何でも同じように動くと思ってしまうが、回路が合わないと必要な動きにはならない
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